【写真】伊勢崎市役所北館2階にある通常の「ISECA受付窓口」。3月2日は同4階を会場としたが、1階から長蛇の列が並んだ

重要政策を強力に推進/新設「市長戦略部」
臂伊勢崎市長に聞く‐2026【1】(3月30日)

2期目中盤の臂市政が歩みを加速させる。市長直轄の「市長戦略部」を新設。佳境を迎える中心市街地活性化の最大の切り札、図書館複合施設計画などを強力に推進する。メインの第一土地区画整理事業期間が残り10年の節目となる駅周辺再開発、まちづくり、工業団地開発、最近大きな話題となったISECA(イセカ)プレミアムキャンペーンについても聞いた。

― 4万円で2万円がポイント還元される電子地域通貨ISECAの破格の50%プレミアムキャンペーン。物価高対策に7億円の目玉事業として実施した3月2日初日に予算枠に達し、大混乱の中で終了するなど大きな話題となりました。

臂市長 これまでの30%還元率(付与率)では予算を使いきれなかった。そこで会員増も見込み、4万円をチャージすれば上限2万円分が得られるという、インパクトのある50%還元を打ち出した。対象が市民限定でなかったことへのお叱りも受けたが、現行システムではその判別に時間と新たな費用が発生する。12月に国の通達を受けて、出来るだけ早く、事務費がかからない”真水”で市民に届けることを優先した。

2万円のプレミアムポイント分7億円は年内、4万円のチャージ分14億円は2年間で、合わせて21億円が市内で消費される見込み。市外の人でも伊勢崎を生活圏として働き、ISECA利用で地元にお金が還元されるなど、初期の目的は達成できたと考えている。ただ、混乱を招き多くの市民の皆様の期待に応えられなかった部分や事態は、見通しが甘かった私の責任だ。予算の関係もあるが、次の段階を検討していく。その際は今回の経緯もしっかり市民の皆様に説明したいと思っている。


― 重要政策の戦略的な取り組みのために新年度、「市長戦略部」を新設するなど、これまでにない大幅な機構改革を決行しました。改革の狙いは。

臂市長 部の新設ということでは1期目就任の際、開発促進の産業経済部から、農地を守るという農政の立場から農政課を農政部として独立させている。今回の「市長戦略部」には、戦略推進課(企画部企画調整課の一部)を移管。私の特命事項や全庁横断的な新規、事業・課題に対して迅速に着手、部局間調整を図ってもらう。公共施設マネジメント推進課(総務部管財課、企画部事務管理課の一部)の移管で、更新時期を迎える公共施設に利用者視点の官民連携手法を取り入れ、市全体としての有効活用を促していきたい。

― それらは従来の企画部内でも基本的に対応できたのでは。

臂市長 例えば企画から発信したワーキングチームなどで、マニュフェストや総合計画の進捗把握でも、取り組みに横並びの意識が抜けない。これからはテーマが決まれば、戦略推進課がコントロールをきかせられる。どちらが上か下かというより、政策を進めるうえで横の連携がより図ることがで出来るようになる。市有財産管理では、解体や新設複合施設の場合でも、担当部署だけで話が終わってしまう。公共施設マネジメント推進課は、関係部署との連携、様々な発想で取り組むための取りまとめ部署の役割を担ってもらう。

― 市民部各支所は窓口サービスの最前線ですが、市民・国民年金・税務・福祉こども・高齢介護の5係が、市民サービス係に統一されました。サービスの低下の懸念は。

臂市長 係全体の人数はこれまでと変わらない。ただ担当をそれぞれに固定するのではなく、複数の係を一つの係でそれぞれが対応できるようにすることで、特定の係に集中、混雑しても柔軟に処理できるようにした。(次回に続く)